喜劇か悲劇か

立て続けにみた映画が中東を舞台とした政治的なものが多くて、どれも良い映画だったんだけど内容が内容なだけに気分が沈みがちだった二月。
そんな中見てすごく面白かったのがゴダールの『女は女である』

ゴダールってもっと難解なイメージがあったのでまだ数作しか見た事ないけれどこれはすごくポップだった。会話も動作も楽しい。ルグランの音楽も。アンナ・カリーナがとても可愛らしい。
しかしこのころのジャン・ポール・ベルモンドのかっこよさは一体なんなのだろうね!

ウィキペディア見たらザジが出演しているってのってたんだけれど、本屋の表紙のことなのかそれ以外にも出演していたのか?もう一度見るとき探してみよう。

女は女である HDリマスター版 [DVD]

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春にはまだはやい

あまり雪にときめかなくなる年頃です。温度変化がなかなかきつい。デジタル一眼レフを借りたので試しに身の回りをパチパチ。背景はボカしてなんぼという浅薄な写真哲学。

健康サンダル

光と影

雪と梅


白菜

人の家

自然光じゃないと色合いがいまいちだと気付く。太陽ハ偉大ナリ。構図が甘いかな。上達したいものだね。

音がしないと思ったらミュートだった

体調が回復してきて色々捗るようになってきた。読書とか。しかし遅読は相変わらず。
今年になって読んだもの。

ピアニストを撃て (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ピアニストを撃て (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ペンギン村に陽は落ちて (集英社文庫)

ペンギン村に陽は落ちて (集英社文庫)

わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワ・ノヴェルズ)

わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワ・ノヴェルズ)

『ペンギン村〜』のラストで何故だか悲しくなって泣いた。

変なテンション

James Blakeって22歳らしいよ!若いね!
同年代の活躍ってスポーツでもなんでも嬉しいんだかなんだか自分と比較しちゃうと死にたくなる時あるね!
James Blake - The Wilhelm Scream


Zoo Kidは16歳だって!ここまで年下だともうそんな気も起きないね!
Zoo Kid - Out Getting Ribs


Candy Clawsって今までピンと来てなかったんだけど今日いきなりきたよ!今日だけかもしれないけど!
Candy Claws - The Breathing Fire


Clive Tanaka y su orquesta - Neu Chicago

Inlets - In Which I, Robert

Bibio - Excuses


なんか最近疲れてるよ!特に何もしていないのにね!無性に乱暴な言葉使いたくなったりするよ!本が全然読めてないよ!音楽も時々嫌になるよ!寝起きが気持ち悪いよ!なんか中学生に戻ったみたいだ!クソ!まじクソ!
政治と宗教の話はするなって良く言われてるけど本当だね!思想がどうであれあまり好きじゃないよ!有名人が話題にあげているのとかね!そういう行動をするのもそれが必要なことなのも理解できるけど!知るかクソ!みんな無事に家に帰って眠ればいいと思うよ!

だらだら

一月の後半ときたらやるべきことをいろいろと放棄して鬱々としながら映画を見たり音楽を聴いたりどちらも受けつけなくなったり、本を開けば文字が頭に入ってこずに毛布にくるまって何をすることもなしにボーっと日が暮れるのを待っていたりしてもう同い年の人にこれがばれたら人間の屑扱いされることは請け合い、そんな被害妄想に取りつかれますますひきこもるという悪循環のループからひょいっと飛び抜けることができたならこんな根暗じゃございません。

二週間ほど前に見た映画、テオ・アンゲロプロス監督による『霧の中の風景』が私の心にぐさっときまして。以前見た同じ監督の『永遠と一日』が私にとっていまいちだったのもあって正直期待していなかったのにね。その余韻にどっぷりと浸かってしまったのも一つの原因なのかもしれない。青年が少女に繰り返し言う「最初のときは誰でもそうなんだ」という台詞がこのところずっとぐるぐる回ってる。大切な一本になりそうです。

Goodbye, Trish Keenan

昨晩遅くにBroadcastのボーカリスト、Trish Keenanの訃報を聞いて大変ショックを受けました。昨年末のオーストラリア・ツアーの際に豚インフルエンザにかかりずっと危険な状態で、最終的な死因は肺炎の合併症だそうです。

彼女のけだるくて甘い歌声がとても好きで、よく聴いていたのでとても悲しいです。特に、アルバム"Haha Sound"に収録されている"Before We Begin"という曲は憂鬱なときに何度も聴いていました。

Haha Sound (WARPCD106)

Haha Sound (WARPCD106)


Broadcastの影響でThe United States of Americaの存在を知ったりしました。


今日一日所有しているアルバムを聴きかえしてみたのですが、彼女の声は聴いていて心地よいです。大好きです。彼女たちの幻想的で逃避的な楽曲が好きでした。一度くらいライブに行きたかったな。








シングルマン

今年初映画館です。近場では今日公開最終日だったので滑り込みで見てきました。『シングルマン

こんな美しい映画はなかなかないのではと思うくらい、ワンカットワンカットに痺れました。さすが監督がファッションデザイナーなだけあります。色調や映像の速度がちょくちょく変わるのがまた効果的。正直言うとラストの展開に少々納得できずにいるのだけれど、この映画は映像だけでも見る価値あるんじゃないかと思った。
美しいのは背景や構図の美しさもあるのだけれど、それだけでなく俳優がみんな魅力的だった。主人公、大学教授のジョージを演じたコリン・ファースはもちろんかっこいいのだけれど、パートナーのジム(マシュー・グード)が!『マッチポイント』のときもかっこよかったけどこれまたはまり役だと感じました。またジェームズ・ディーン似の俳優志望のスペイン人役のジョン・コルタジャレナが色気たっぷりでかっこよかった。彼とジョージのシーンがとても印象的でした。

そして、ジョージの教え子のケニーを演じたニコラス・ホルト。『アバウト・ア・ボーイ』の男の子がこんなにきれいに成長しているとは!同い年なので思い入れがあるのです。
before

after

きれいなシーンばかりで今日見たばかりなのにまた見たい!映像ばかりに気を取られてしまった気もするし。パンフレット買えばよかったな。
もちろんストーリーでも胸を打たれるシーン・台詞が多々ありました。音楽もとても良くて、評価が高いのもうなずけます。