ロベール・ドアノー

図書館で写真集を借りてきた。

ドアノー写真集 パリ遊歩―1932-1982

ドアノー写真集 パリ遊歩―1932-1982

ロベール・ドアノーという写真家を私は知らなかったのだけれど(そもそも写真家なんてアラーキーくらいしか知らない)、とても良かったのでここに記す。知らないと思っていたけれど、「パリ市庁舎前のキス」は恵比寿の写真美術館の外壁にでかでかと掲げてあるのをみたことがあり、気に入って写真を撮っていたのを思い出した。おそらく去年の冬ごろ。

写真は時折サガンジャコメッティなどの有名人を写したものが混ざるが、ほとんどがパリの街中や市井の人々のスナップであり、戦中・戦後のパリの空気が垣間見れておもしろい。前述の「パリ市庁舎前のキス」は演出であるらしいのだけれど、瞬間を切り取ったような自然体な写真が多い。
気に入ったので手元に置いておこうかと思ったが、既に絶版らしく中古で7000円以上するようなので断念。またみたくなったら借りよう。