シーバーラーマー
今年、映画は旧作中心で新しいものはあまり見に行かなかったんですが、見た中でよかったものをあげてみたいと思います。
突出して良かったのは『息もできない』と『スプリング・フィーバー』の2本。
どちらも今の日本では撮れないであろう映画だと感じた。二本ともシネマライズにてみたので、鑑賞後はまとまらない心を抱えながら渋谷をふらふらと歩きました。
邦画で良かったのは『さんかく』。
アイドル映画となめている人がいたら是非見てほしい。AKB48の小野恵令奈もかわいくて良かったんだけど、高岡蒼甫と田畑智子がさらに良かった。ラブコメかと思いきやホラーっぽくもあったり、笑えるシーンもあったり。後半からの勢いがもの凄いです。ラスト近くに小野が高岡に言った台詞をAKBファンはどう捉えるのか気になってしまいました。
先にあげたものから評価は落ちますが、わりと良かったのが『シルビアのいる街で』
ストーリーも台詞もほとんどなく聞こえるのは街中の雑踏と主人公たちが歩きまわる足音。退屈と紙一重な映画だけど観終わった後に不思議な余韻が残りました。
そして『バブル/Bubble』
酷評ばかりと聞いていたのですが、結構好きな作品。アメリカの田舎町の工場で働く三人の閉塞感、日常が次第に破綻していく様を静かに描いていてよかったです。今の日本の閉塞感と共通するものがあるんじゃないかと感じました。アメリカの田舎ってさらにきつそうなイメージ。
逆に期待外れだったのが『インセプション』と『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』。
『インセプション』は絶賛されていたのを知った上で見に行ってしまったのでハードルを上げすぎたのか、イマイチでした。これを友人に話したらもの凄い勢いで非難されてしまったので何回か見たら違うのかも。ジョセフ・ゴードン・レヴィットはかっこよかった。
『ケンタと…』は安藤サクラ、宮崎将はじめ役者の演技はよかったんですが、脚本が悪いのか孤児やら障害者やらそれっぽいものを詰め込みすぎてそれらを描ききれておらず、浅さを感じてしまった。
今年は話題作すらもあまり観に行けなかったので来年はもっと映画館にいきたいな。